とにかく絵本が大好きなんです。
スピードが求められる時代になり、忙しい人・余裕のない人が増えてきています。
時にはゆったりお茶を飲みながら…。
そして、ゆっくりと親子で絵本を楽しむ。
そんな憩いと癒しの場所が必要だと思います。
子育て中、家の中で子どもとだけ向き合っていると、ストレスが溜まってきます。
そんな時、わが子に絵本の読み聞かせをすると、飛び切りの笑顔を見せてくれます。
親の方も心のさざ波がスッーと引いたように穏やかで豊かな気持ちになります。
是非 「絵本で子育て」をする時間を持って欲しい。
絵本は大人にも子どもにも優しく効く、副作用のない心の薬です。
大人たちにも絵本を
子育て中でなくても、何だか理由もなく疲れている大人が多くなってきています。
心身共に疲れているときに分厚い本を読むことは難しいですよね。
絵本は簡潔に表現された文章と絵により、自由に想像を膨らませることができます。
自分の中に沸き起こった喜怒哀楽の感情をストレートに受け取ることもできます。
実際、大人対象の講座で絵本を読むと、感極まって泣き出してしまう人もいます。
絵本のどの部分が心の琴線に触れるかは、人それぞれ。
図書館司書としての経験から
長年、公共図書館・大学図書館・小学校図書館の司書として子どもたちと絵本に関わってきました。
そして、いつか本屋さんをしたいと妄想していました。
自分のお店であれば、1 人1 人のお話を聞きながら丁寧に絵本を手渡していけると考えたからです。
お客様の気持ちにぴったりの絵本を手渡していきたいと思います。
スピードが求められる時代であっても、時にはじっくり親子で絵本を楽しむ。
時にはひとりでゆっくりお茶を飲む。
時には絵本作家さんの原画の前で佇む。
このような穏やかで豊かな気持ちになれる場所を作りたいという思いでこのお店をつくりました。
倉敷への想い
我が家は転勤族です。
10 年以上前になりますが、岡山県新見市に4 年半ほど住んでいたことがあります。
その時のイメージがとても良かったのです。
倉敷は大原美術館などもあり、文化的な香りがする素敵な街。
また、出身地である愛知県犬山市にも似ているところがあるように思います。
街全体から漂う雰囲気も絵本にぴったりだと思いました。
その他にも不思議なご縁に引き寄せられたことも大きいです。
こちらは話が長くなるので…詳しくは、直接お店でお話します(笑)
都築 照代
愛知県犬山市出身。司書・司書教諭の資格を持ち、図書館(公共、小学校、大学)に勤務する傍ら、本を紹介するブックトークやおはなし会などの活動に携わる。
2016年4月、倉敷市にギャラリーを併設した、絵本と紅茶の専門店「つづきの絵本屋」をオープン。絵本専門士、JPIC(出版文化産業振興財団)読書アドバイザー、絵本講師、絵本セラピストなどの資格を活かして、全国各地で「読み聞かせ講習会」や「絵本講座」の講師をしている。日本紅茶協会認定 ティーインストラクター。
独立行政法人 国立青少年教育振興機構『絵本専門士養成講座』講師
「つづきの絵本屋」HP:https://tsuzukinoehonya.com/